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小学生のための自然と環境教室 ー 昆虫(こんちゅう)を知ろう(4) ー
問題23の答えは、「いいえ」でした。
人が、昆虫(こんちゅう)などの生き物(いきもの)が棲(す)んでいる場所(ばしょ)の環境(かんきょう)を変(か)えてしまうと、そこに棲(す)んでいる生き物は、餌(えさ)がなくなったり、すみかがなくなって、数(かず)が減(へ)ることがあります。それがもっとひどくなると、1匹(ぴき)のこらずいなくなってしまうことがあります。
昆虫には、害虫(がいちゅう)を食べてしまう天敵(てんてき)となるものや、植物(しょくぶつ)の花粉(かふん)を運(はこ)んで、植物が種(たね)をつけるのに役(やく)だったり、鳥(とり)やカエルなどの餌(えさ)となって、いろいろな生き物が生きていくのに役立(やくだ)っている場合もあります。
また、ホタルやトンボ、セミなどのように昆虫のなかには、人が詩(し)や俳句(はいく)・短歌(たんか)などを作るときに登場(とうじょう)するものもあり、それらの昆虫は人に親(した)しまれています。
さらに、昆虫の種類(しゅるい)によっては、日本にしか棲(す)んでいなくて、日本からいなくなると、地球上からその種類がいなくなってしまう貴重(きちょう)なものもいます。絶滅(ぜつめつ;1ぴきもいなくなること)が心配(しんぱい)されている昆虫の種類は、環境省(かんきょうしょう)の発表(はっぴょう)するレッド・リストに載(の)っています。
人が、生(い)き物(もの)を絶滅させずに、他(ほか)の生き物とともに生きていくということは、環境を守(まも)ることにもなります。
このように、絶滅しそうな生き物、少なくなった生き物、身近な生き物を守っていくことは、人のためにもなり、人を含めた生き物の生きやすい環境を守ることにもなるので、大切(たいせつ)なことです。